第7回目 “検出スイッチ”

2015年 06月 22日

本格的な夏が近付きつつあります。
今日は1年間で最も日照時間が長いとされる日です。熱中症など十分に注意しましょう。
ちなみに日照時間が最も短い日は12月22日頃だそうです。


では、第7回目の今回は”検出スイッチ”についてお話しします。


“検出スイッチ”は、人ではなく、物が入・切の操作をするもので、種類としては“マイクロスイッチ”“リミットスイッチ”“レベル機器”などがあります。


まず、“マイクロスイッチ”“リミットスイッチ“は【物の圧力】によって入切を行います。
前者は制御盤のドアスイッチとして使われていることが多く、扉が閉まっている時はスイッチが押し込まれて蛍光灯が消灯し、開けると点灯する仕組みになっています。
後者は「封入ケースに入ったマイクロスイッチ」として、外力・水・油・ガス・塵埃などから保護されているため、機械的強度や耐環境性に優れています。


身近なところでは【自動販売機の商品残量の確認】に使われており、飲料がある時はスイッチが押し込まれて「在庫がありますよ」という状態になっていますが、なくなるとスイッチが押し込まれなくなり、「在庫がなくなりました」の信号が出て「売り切れ」のランプが点くようになっています。


そして、“レベル機器”は【水位】によって入・切を行います。
長さの違う電極棒を設置し、「どの電極棒が水に浸かっているのか」によって状況を把握し、それに応じて必要な動きをするよう指令を出すのです。


よくある、電極棒を3本使ったパターンだと
・1番長いものだけ浸かっている→渇水状態だな
・1番長いものと中くらいのものが浸かっている→「ポンプ始動」を入れよう!
・1番短いものまで浸かっている→満水状態だな 
という感じです。


ポンプ始動が入になると給水もしくは排水が始まります。そして「どれくらい給水(排水)するのか」ももちろん電極棒(の浸かり具合)が判断し、切スイッチが入るのです。


先日見た図面の装置は電極棒が2本使われているタイプで、短い棒が浸からなくなるくらい水が減った状態が数十秒続くと、「これは異常だ!」と信号を出すようになっており、「カタログでは3本以上電極棒を使っているものばかり載っていたけど、こんな風にやり方しだいで2本でも充分対応出来るんだな」と気づけて勉強になりました。


次回は”スイッチボックス”についてお話ししていきます。


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