第6回目 “非常停止押しボタンスイッチ”

2015年 06月 15日

本格的に梅雨が始まりました。気温差が大きいので、体調管理には十分注意しましょう。


第6回目の今回は”非常停止押しボタンスイッチ”についてお話しします。


まず、非常停止スイッチは、機械が想定外の動きをした時や何らかのトラブルで作業者の危険が及びそうになった時など、「今すぐ機械を止めなければならない!」という状況で押されるものです。
スイッチを押し込むと自動的に回転しロックされ、矢印の方向へ引っ張りながら回す事によって戻します。


通常の停止スイッチと比べると緊急度がかなり高い状況で使用されるため、慌てていても確実に押せるようボタンの部分がφ40やφ65と大きかったり、銘板も“黄色地に赤文字”の目立つものが貼られる事が多いです。


もちろん見た目だけでなく、機能的にも一般的な押ボタンスイッチと非常停止スイッチには違いがあります。
その最たるものが非常停止スイッチにのみ付いている”直接開路動作機構”です。
これは接点が劣化するなどして溶着しても、スイッチを押し込む力によって溶着した接点を引きはがすもので、それによって確実に機械を停止させることが出来ます。


トラブルはいつ、どんなふうに起きるかわかりません。
その時に慌てないよう、自分が携わっている制御盤にはどんな機器が付いているのか? どのスイッチを押すと機械側ではどんな動きが起こるのか? などをしっかり理解しておくようにする事が大切です。


次回は”検出スイッチ”についてお話しします。


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