2015年もあと1ヶ月切りましたが、今年を振り返ると新しく覚えることが多くて新鮮味のある年でした。
来年からはその覚えたことを上手く運用していきたいですね。
では、第26回目の今回は「制御盤の仕様書その3」についてお話しします。
前回は、「電気定格」のお話しをいたしました。今回は、塗装色と色についてお話をいたします。
まず、制御盤に塗装をするのかというと、「制御盤を錆から守るため」です。
「完全に防げる」わけではないですが、していないのと比べると非常に長持ちします。
錆が発生すると、そこを中心に徐々に腐食して本体の耐久性が落ちます。
経年劣化といってしまうとそこまでですが、対策はしましょう。
余談ですが、ステンレスは防錆性が高いとはいえ、錆びないということではないですので、しっかりと塗ってあげましょう。
次に色ですが、その施設での標準色といった感じが多いです。
見てきた中では「クリーム色」、「緑色」が多かったです。
既製品は大抵塗装済みで販売されていますので、既製品で足りる場合は、「本体の大きさ」と「塗装色」で選定しましょう。
膜圧(塗装の厚さ)は40μ以上が基本になると思いますが、場所によってはもう20μほど厚くなっている場合があります。
分厚ければ分厚いほど錆のリスクは減りますが、分厚すぎると「運送中の衝撃などで塗装が剥げる」事がありますので、ほどほどにしましょう。
次回は「板金図」についてお話しします。