第18回 “トランス(変圧器)”

2015年 09月 14日

先週も引き続き、雨の日が多く、台風が直撃した地域もあったかと思います。
風の強い日は傘が折れたり飛ばされたりして危険ですので、なるべくレインコートを着用するようにしましょう。


第18回目の今回は“トランス(変圧器)”についてお話しします。


まず、トランスとは電圧を上げたり下げたりする為の機器で、身近なところでいうと、電柱上部についています。
制御盤では主に供給されてくる電圧を変換するのに使用しますが、非常に重く、レール取り付けが出来ないので、ビスで取り付けをします。
外見は鉄の塊で頑丈そうに見えますが、意外とデリケートですので、うっかり落としたりしないようにしましょう。


主な用途としては
・感電した場合の被害を軽減する
・盤内の電圧を、使用する制御機器に合わせる
などがあります。


制御盤に流れる電圧は一般的にはAC200VやAC400Vですが、制御機器の取り替え時などに感電してしまうとAC100Vの場合に比べて2~4倍ほどの電流が流れますので、体が濡れていなくても(電流が流れやすい状態でなくても)非常に危険です。

また、制御機器はAC100VやDC24Vのものが普及しています。これはAC200VやAC400Vのものと比べて電圧が低い方がエコだからです。そのため、盤内の電圧がそうなるように出来るトランスを選びましょう。


初めて取り付けた時は盤が立っている状態だったため、とても苦労しました。容量が大きくなればなるほど、トランスの重量も重くなります。そういう時は無理に持ち上げようとせず、盤を寝かせた状態で取り付けるか、それが難しい場合は下部から仮止めしておくとスムーズに取り付けられます。


次回は“カムスイッチ”についてお話しします。


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