第17回 “インバータ”

2015年 09月 07日

先週は局地的大雨が多かったですね。激しい雨の音で思わず目が覚めるくらいの日もありました。急に降ってもいいように、折畳みの傘を常備したいところですね。


では、第17回目の今回は“インバータ”についてお話しします。


まず、インバータとは電圧と周波数を調整する機器で、“モーターの変速”に使用します。


モーターはその周波数に比例した速度で回りますので、起動・停止時のモーターの負荷軽減や、省エネなどの理由で「速度を変えたい」という時に使います。


例えば、エアコンも通常運転時と省エネ運転時のモーターの音が変わりますので確、かめてみるといいかもしれませんね。


役割でいうと動力機器なので、その変速させたいモーターの近くに取り付けるのかなと思われがちですが、実際は制御盤に取り付けられ、“シーケンサ”に接続して、速度を制御します。


機械の速度調整には
・起動時・停止時の加減速
・生産ラインにおける商品ごとの速度変更
・“低速モード”“高速モード”のような運転モードの切り替え
などがあります。
モーターやインバータの種類によってもちろん仕様も違ってきますので、マニュアルをしっかり読みましょう。


以前、インバータの取替え工事を担当した先輩から「設定できる箇所は全て確認しておかないと痛い目を見るぞ」というアドバイスをいただいた事がありました。
実際現場に出てみると、“手持ちの図面(仕様書)の設定値と、現物の設定値が違っていた”というようなことが結構ありましたので、交換などの際はまずその点をしっかり確認する必要があるな、と強く感じました。


次回は“トランス”についてお話しします。


前の記事へ 記事一覧 次の記事へ