猛暑日が続き、汗だくになりながら出社している方も多いと思います。つい冷たいものをとりがちになってしまいますが、体の芯まで冷やさないようにほどほどにしましょう。
第14回目の今回は“シーケンサ”についてお話しします。
まず、シーケンサとは、前回紹介したリレーの役割である“信号の中継”や“感電防止のような安全対策”の大半を、ハード→ソフトに置き換えたものです。
機械を制御する工程の多さに比例して本体のサイズがコンパクトになるため、盤の大きさに関わらず、これ1台で複雑な制御が可能です。
また、部品点数が減るため、必然的に故障率も減ることになります。何十個もリレーが使われているような盤の場合、古くなればなるほど「先月故障した2個を取り替えたばかりなのに、今月はまた別の3個がダメになった」というようなトラブルが起きやすくなりますので、そういう時こそシーケンサへの置換えを考えるべきだといえるでしょう。
基本的にソフトの作成や書換えにはパソコンと専用のソフトが必要になります。本体とパソコンを繋ぐために以前は専用のケーブルを用意しなければいけませんでしたが、最近は”USB”が主流になってきたため、現地での作業で急に…というような時でも慌てず対応できるようになりました。
そして、以前であれば大変手間のかかる作業だった“ソフトの更新”が、今は専用の設定画面でとても簡単に出来るようになっているのですが、私は現場で担当の方に教えていただくまでそのことを知らなかったので、「単に“設置したら終わり”ではなく、常に情報収集のためのアンテナを張っておかないとダメだな」と反省しました。
新商品がどんどん出てくるなかで、まずは“今回の目的に1番あった仕様の機器はどれなのか”を的確に判断出来る力を身につけなければ、と思っています。
次回は”シーケンサ その2”についてお話しします。