第15回 “シーケンサ その2”

2015年 08月 24日

お盆休みはどうお過ごしだったでしょうか?
私は相変わらずお盆のほとんどを家で過ごしておりました……


では、第15回目の今回は引き続き“シーケンサ”についてお話しします。
前回は“ハード”についてでしたので、今回は“ソフト”の部分についてです。


シーケンサを調整する為にはそのメーカーの“ソフト”が必要となります。また、同じメーカーでも物によっては仕様が変わるので、必ず説明書を熟読しましょう。


特徴としては
・接点を膨大に使えるため、リレーの数を最小限に減らすことが出来る
・交換になった場合でも取替えが比較的楽である
・量産している機械の制御であれば、動作条件をある程度引用する事で、設計時間を減らせる
などがあげられます。


全く同じ機械であれば全て引用可能ですが、機器構成が異なる場合はそうにはいきませんので、きちんと確認をしましょう。


デメリットとしては
・設計者の個性が出るため、本人以外が追加や修正をしようとすると解読が難しい場合がある
・何か変更が出た場合、シーケンサに繋がる機器(タッチパネルなど)全てに目を通す必要がある
などです。


また、動きとしての“正解”は1つだけではないので、「よくわからないけど、うまく動いた」というような状態でほっておくと、“動作は正常だけどインターロック(※1)の漏れの可能性”があったりして非常に危険ですので、しっかりと理解するようにしましょう。


先日、ソレノイドアクチュエータ(※2)の制御を初めて任されましたが、うまく動かなかったり、逆向きに動いたりとかなり苦戦したものの、現場で調整させて頂く事で理解が深まり、うまく動かせるようになりました。


ソフトをたくさん触って早く一人前になりたいと思います。


次回は”アース”についてお話しします。





※1 例えば、洗濯機の扉が開いている状態だと動作しなかったり、動作中は扉が開かない物など、不要な怪我や事故を防ぐ機構の事
※2 普通のモーターと違い、制御で“前進・後退・停止”を行える物


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