第32回 盤内の温度管理“”

2016年 01月 25日

風邪がはやっているそうで、マスクをしている方が増えてまいりました。
日ごろから手洗いうがいを忘れずし、「風邪をひいたな」と思ったらマスクをし、移さないようにするとリスクを減らせると思っております。

では、第32回目の今回は「盤内の温度管理」についてお話しします。

まず、PLCなどの制御機器が「正常」に動作する温度は「大体50~55度」までとされています。
これ以上の温度になると「熱暴走」や「短寿命」になり、非常に効率が悪くなってしまいますので、盤内の温度は「50度」未満にするように設計したほうがいいでしょう。

一般的な対策として
・熱のこもりやすい上部に制御機器を配置しない
・発熱の高いものから遠ざける
・熱交換器を取り付ける
などが考えられます。

熱の発生がある制御盤の機器は
「サーボアンプ」「インバータ」「変圧器」などがあります
これら機器の「真上」に制御機器をなるべく置かないように心掛けましょう。

温度が低すぎても
・結露が発生し、ショートなど重大な故障の原因になる
・一部制御機器は「盤内温度」が0度以下だと起動しない場合がある
などがあり、たしかに「適正温度より低いほど機器の寿命が延びる」とはいわれておりますが、度が過ぎれば故障の元になりますので、対策としては
・ヒーターを取り付ける
・電源を落とさない
が考えられますね。
その施設の環境に合わせて提案をしていきましょう。

「スポットクーラー」で強制的に冷やしている施設を見たことがあります。
現状の状態では盤内の熱が逃げないという苦肉の策だそうですが、いつかは提案していきたいと感じました。

次回は「現場下見」についてお話しします。


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