第24回 “制御盤の仕様書”

2015年 11月 24日

11月も後1週間ちょっとで終わりですが、朝晩少し肌寒い程度で、上着を重ねるほど寒くはないように感じます。だからといって、油断をしているとまた風邪をひくので気をつけていきたいです。


では、第24回目の今回は「制御盤の仕様書」についてお話しします。


まず、制御盤の仕様とは、制御盤の
・制御盤の構造
・電気定格
・塗装の方法と色
・線の色、太さ
などがあります。


「線の色、太さ」は前回の「制御盤内の線の色」でお話ししましたので、今回は「制御盤の構造」についてお話しいたします。


まず、盤構造とは
・制御盤の設置場所
・盤の外観
・板の厚さ
などが挙げられます。


制御盤の設置場所とは、設置する場所が「屋内」か「屋外」のことです。
屋外に設置する場合は当然ですが、雨などにさらされることになりますので、制御盤に「屋根」を付けたり、「制御盤の厚み」を増やすなどをして、制御盤内に水分を入らないようにする必要があります。


室内においても、液体やオイルミスト等の悪環境にある場合は、制御盤の本体と扉の間にパッキンを取り付け、水切りという構造にする必要があります。
もっとも、「異物」の混入を防ぐことが一番ですので、悪環境になくても水切りになっている制御盤が多いです。


次に盤の外見ですが、「扉がどの方向についているのか」「扉の開き方向」「制御盤に入る線の穴は何処にあるのか」を示しています。


基本的には、扉は正面についていますが、背面にも扉があるような制御盤もあります。
開き方向は、基本的には「右」、「左」、「観音開き」のどれかです。箱形以外の制御盤ですと、宝箱みたいな開き方のする制御盤もありました。


制御盤に入る線は、機械から制御盤に電線を入線するときにどこから入れればいいかを示しています。施設や、制御盤の設置場所に応じて適切な場所に開けてもらえると思います。


最後に板の厚さですが、屋内か屋外で厚さが変わったり、箱の大きさによっては、薄すぎると運送中にへこんだりしますので、注意しましょう。


私は、この会社に入ってから、仕様書をまじめにみるようになったように感じます。前までは、制御盤の構造よりもその制御物がどうやって動いているのかにしか興味がありませんでしたが、作業をしていく中で「この板厚でいいのか」だったり、「この電線ちょっと太い気がするけど、もうちょっと細くてもいいのではないか」などと考えられるようになりました。


次回は「制御盤の仕様書その2」についてお話しします。


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